さらにこちらでは
影のない曼陀羅の
草の実の
紅の無常
紫の淋しさ
形のわびしさ
山々の枯れ枝にさがる
冬の日にこぼれる
西脇順三郎「旅人かへらず」 (via dix-neuf)
寺を出禁になってしまっては仕方ありません。ストリートライブです。日蓮はストリートでゲリラライブ(辻説法)を行い、相変わらず禅や念仏をディスり続けます。激怒した通行人に殴りかかられたりもしますが、次第にファン(弟子)も増えてきます。他の宗派の人にMCバトル(問答)を挑まれることもありましたが、これも撃退し、MC日蓮は着々とファンを増やしていきました。
ちなみに、日蓮は天台宗(比叡山)で学んでいましたが、天台宗は「一番素晴らしいのは法華経ですよ」と言ってるところなので、彼の「法華経だけがリアル」はそこでの影響を受けたものと思われます。
しかし、比叡山は当時の総合大学ですから、もちろん法華経以外にも色々と教えていました。「HIPHOPが最高ですよ」と言っておきながら、ミクスチャーもポップスもクラシックもやってたわけです。
マジでリアルな日蓮には、そんな比叡山の態度が許せなかったのでしょう。「比叡山はリアルじゃねえ(この山は濁れる山なり)」と言って山を降りてしまいました。
修行中の日蓮は「釈迦は一人なのに、教えは念仏、禅、真言と様々に分かれている。どれが真実なのだろう」と考えた挙句、「法華経だけがリアルだ」との結論に至ります。そして、浄土宗を早速ディスり(悪口)はじめたのです。
この時の日蓮は「マジでリアルな法華経の行者はオレと最澄だけ」と考えていたらしいですが、もう最澄なんてとうの昔に死んでますから、「自分だけがリアルなラッパーだ」と主張しているわけですね。他のラッパーを偽物(フェイク)扱いするのもラッパーの基本です。

